特化則が適用される”アーク溶接”と対策装置をご紹介!
製造業においては、溶接作業は欠かせない仕事となっており、製品の製造過程において、様々な工程で溶接が活用されています。
一口に溶接といっても、その種類は多岐にわたり、その適切な実施は製造プロセス全体の効率性や信頼性に大きな影響を与えます。
今回は、溶接の種類を簡単に整理しつつ、令和3年4月1日より施行された特定化学物質障害予防規則(特化則)に適用される溶接の”アーク溶接”をご紹介いたします。
・溶接の種類
・アーク溶接とは?
・アーク溶接が含まれる溶接の種類
また、溶接ヒューム対策におすすめの装置もご紹介しています!ぜひ、参考にしてみてください。
溶接の種類はいくつあるの?
溶接の種類は、大きくわけて、融接・圧接・蝋接の3つに分類されます。
溶接の種類1:融接(溶融接合)
材料を加熱して溶かし、接合する方法です。建築、造船、自動車産業など広く使用されています。
溶接の種類2:圧接(圧接合)
材料同士を加圧して接合する方法で、主に金属を形状に変えたり、金属を薄くする目的で使用されます。
溶接の種類3:蝋接(ろう付け)
融点の低い金属合金である蝋を使用して接合する方法です。高温が好ましくない場合や、融点の低い材料を接合する際に利用されます。電子機器、宝飾品、配管、薄板などで一般的に使用されます。
特化則が適用される”アーク溶接”は、どこに分類される?
溶接は、各分野や材料に応じてさまざまな溶接の手法が存在し、3つの分類から更に細かく分けられます。
特化則が適応されるアーク溶接は、融接に該当します。
アーク溶接は、その高い効率と汎用性からさまざまな分野で利用されています。
令和3年4月1日より施工された特定化学物質障害予防規則(特化則)に適応されたのは、融接の中の1つであるアーク溶接を行った際に発生する「溶接ヒューム」です。
”アーク溶接”とは?
アーク溶接とは、溶接方法の1つで、空気(気体)中の放電現象(アーク放電)を利用し、同じ金属同士を繋ぎ合わせる溶接方法です。
母材と電極の間に発生させたアークによってもたらされる高熱で母材および溶化材を溶融させて分子原子レベルで融合一体する接合法であり、接着とはまったく異なる方法です。
アーク溶接には、被覆アーク溶接,ガスシールドアーク溶接(ティグ,ミグ,マグ溶接),サブマージアーク溶接,セルフシールドアーク溶接,エレクトロガスアーク溶接等があります。
抜粋:厚生労働省職場の安全サイト
アーク溶接はその柔軟性と強度から、自動車産業、造船業、建築業、鉄道車両製造などの多くの産業で広く使用されています。
金属アーク溶接に伴う溶接ヒュームは、発がん性などの危険があることから、特化則が導入されました。この規則は、特に労働者の健康への悪影響を軽減するための安全対策を定めています。
溶接ヒューム対策に有効な『ヒュームコレクター』
金属アーク溶接時に発生する溶接ヒュームによる健康障害から労働者を守る上で有効なのがヒュームコレクターです。
溶接ヒュームを吸引/捕集するための装置なので、換気設備のようにヒュームを蔓延させるリスクも軽減できます。
そのため、溶接作業を行っている労働者自身の安全と健康だけでなく、周囲で働く人々の安全と健康、そして作業環境をきれいに保つ効果も期待することができます。
ONIKAZEの“タテ型”ヒュームコレクター
ヒュームコレクターを選ぶ際のポイントは、“しっかりと使うことができるか” が大切です。
毎日行う作業だからこそ、手の届く範囲に道具を置くことができる、作業後の疲れているときでも簡単に移動できる、などの小さな気遣いの積み重ねが大事になってきます。
赤松電機製作所が展開する『オニカゼ ヒュームスモーカー』は、その小さな気遣いの積み重ねを大切にすることをコンセプトに長くしっかり使っていただくためのこだわりを込めた設計です。
まとめ
今回は、特化則が適用される溶接であるアーク溶接と対策装置の1つであるヒュームコレクターについてご紹介しました!
金属アーク溶接の際に発生する溶接ヒュームから労働者を守るためにも、ヒュームコレクターなどの対策が必要です。
赤松電機製作所が展開するONIKAZE『ヒュームスモーカー』は、溶接ヒュームの除去はもちろん、使用する上での小さな気遣いの積み重ねを大切にすることをコンセプトに長くしっかり使っていただくためのこだわりを込めた設計です。
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