“溶接ヒュームの濃度測定”と対策装置を紹介!
金属アーク溶接等で発生する溶接ヒュームはこれまでも労働者の健康に悪影響を与えるとして、『粉じん障害防止規則』を適応されており、作業改善などが必要でした。
しかし、溶接ヒュームに含まれる化学物質が神経障害などの健康へのリスクがより高いと認めれたことから、『特定化学物質』に追加されました。
これにより、溶接作業者の健康や作業環境改善の為に、企業は様々な対応が必要になりました。
その1つが溶接ヒュームの濃度測定です。
今回は、特化則施行から時間が経過した今だからこそ、再度溶接ヒュームの濃度測定についてまとめてみました。
・溶接ヒュームの濃度測定方法
・測定後の必要措置
また、溶接ヒューム対策におすすめの装置もご紹介しています!ぜひ、参考にしてみてください。
溶接ヒュームの有害性
溶接ヒュームが有害な理由の1つが、『特定化学物質』と呼ばれる、人間の健康や環境に対するリスクが高いとされる物質です。
特定化学物質は大きく3つに分類され、溶接ヒュームは、第2類物質に位置づけられています。
がん等の慢性・遅発性障害を引き起こす物質で、深刻な健康リスクをもたらします。
溶接作業者の健康リスクを最小限に抑えるためには、溶接ヒュームの濃度測定を実施し、必要な対策を講じることが不可欠です。
”溶接ヒュームの濃度測定”方法
金属アーク溶接など溶接ヒュームが発生する屋内作業場が対象となっており、サンプラーと呼ばれる装置を使用し、空中のヒュームを収集し、濃度を分析します。
測定は、第1種作業環境測定士や作業環境測定機関など、十分な知識と経験を持つ専門家によって実施されます。
抜粋:厚生労働省 岡山労働局労働基準部 健康安全課 資料
”溶接ヒュームの濃度測定”手順と必要措置の流れ
溶接ヒュームの濃度測定は、作業者の安全確保に必要不可欠です。
測定結果に基づいて、必要な防護具や対策を決定し、従業員の安全を確保するための対応策が立てられます。
数値が0.05mg/㎥以上の場合は、換気装置の風量増加や追加の対策装置が必要になります。
参照:厚生労働省 愛知労働局労働基準部 健康安全課 資料
対策後に再度測定を行い、数値が0.05mg/㎥未満になることが求められます。
これにより、従業員の安全を確保し、有害な影響を最小限に抑えることができます。
0.05mg/㎥以上の場合は、早急な対策が必要になります。
換気装置を増加し、工場内の空気循環を良くするとともに、溶接ヒュームを除去することが重要になります。
溶接ヒューム対策に有効な『ヒュームコレクター』
溶接ヒュームから作業者を守る上で有効な手段の1つがヒュームコレクターの導入です。
溶接ヒュームを吸引するだけでなく、捕集するための装置なので、ヒュームを蔓延させるリスクも軽減できます。
そのため、溶接作業を行っている労働者自身の安全と健康だけでなく、周囲で働く人々の安全と健康、そして作業環境をきれいに保つ効果も期待することができます。
ONIKAZEの“タテ型”ヒュームコレクター
ヒュームコレクターを選ぶ際のポイントは、“しっかりと使うことができるか” が大切です。
毎日行う作業だからこそ、手の届く範囲に道具を置くことができる、作業後の疲れているときでも簡単に移動できる、などの小さな気遣いの積み重ねが大事になってきます。
赤松電機製作所が展開する『オニカゼ ヒュームスモーカー』は、その小さな気遣いの積み重ねを大切にすることをコンセプトに長くしっかり使っていただくためのこだわりを込めた設計です。
まとめ
今回は、溶接と溶接ヒュームの濃度測定と対策装置の1つであるヒュームコレクターについてご紹介しました!
溶接ヒュームの濃度測定を行い、必要な対策をとることで作業員の健康リスクを最小限に抑えることが求められます。
赤松電機製作所が展開するONIKAZE『ヒュームスモーカー』は、小さな気遣いの積み重ねを大切にすることをコンセプトに長くしっかり使っていただくためのこだわりを込めた設計です。
気になられた方は、以下のページからぜひお問合せください!