”オイルミスト”の悪影響とは? 人体/作業環境/地球環境の3つに分けて解説!
「オイルミストの影響って具体的にどんなものがあるの?」と疑問に思っている方もいるでしょう。
金属加工における工作機械での切削時に発生する「オイルミスト」は、発生したまま放っておくと様々な悪影響を及ぼします。
本記事では、オイルミストが及ぼす影響を人体・作業環境・地球環境に分けて解説します。
・オイルミストが発生する原因
・オイルミストが及ぼす3つの悪影響
また、記事の最後には、オイルミストの影響を受けないための対策も紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
そもそも”オイルミスト”が発生する原因とは
オイルミストは、工作機械に使用される潤滑油が、機械の稼働によって飛散されることにより生じ、微粒子化して空気中に浮遊した油のことを指します。
また、潤滑油が高いせん断を受ける高圧給油加工・高速切削・研削加工において多量に発生することが多いです。
こうして発生したオイルミストは、人体への健康被害や作業環境・地球環境に悪影響を及ぼしてしまいます。
そのため、オイルミストは早期に除去するのがおすすめです。
”オイルミスト”が及ぼす3つの影響
前述したとおり、オイルミストは人体や作業環境・地球環境に悪影響を及ぼします。
しかし、オイルミストは目に見えにくいため、実際にどのような影響が出るのか気になる方も多いでしょう。
この章では、具体的なオイルミストが及ぼす影響を、人体・作業環境・地球環境に分けて解説。
- 人体
- 作業環境
- 地球環境
1つずつ順番に解説していきますので、オイルミストが及ぼす影響を知りたい方は、ぜひ参考にしてみてください。
1.人体への影響
オイルミストを吸ったり、皮膚に付着したりすることで、呼吸器系の疾患や皮膚疾患になる可能性があります。
そのため、元々アレルギー性の疾患を抱えている従業員にとっては、重大な問題となりかねません。
また、オイルミストが発生し空気中に充満することで、体や髪の毛に油の匂いが付着してしまいます。
そうして、オイルミストにより従業員が健康被害を受けることによって、従業員の定着率・就業意欲が低下してしまう場合もあるのです。
2.作業環境への影響
オイルミストを発生させたまま放っておくと、作業場の床が油分で滑るようになって転落・滑落の危険性が高くなったり、工作機械の運転に支障をきたしたりします。
また、オイルミストは電子機器への付着によるショートや、製品・工場内備品にまでも悪影響を及ぼしてしまうのです。
その結果、製品の品質・コストにおいて生産性を低下させてしまいます。
3.地球環境への影響
地球環境におけるオイルミストが及ぼす影響として、大気汚染や土壌汚染・廃液の不法投棄による水質汚染が挙げられます。
また、オイルミストが空調機器などの内部に侵入することで、エネルギーを余分に消費してしまいます。
そのため、工場周辺の環境のみならず、CO2増加などの地球環境にも大きな影響を与えてしまいます。
”オイルミスト”対策装置『ミストコレクター』
オイルミストの影響を受けないための対策として、「ドライ加工」が挙げられますが、潤滑作用・冷却作用などが無いことから、発生熱による寸法精度への影響や切りくずの飛散などが懸念されています。
そこで、「ミストコレクター」を導入することで、切削油剤を使った従来の加工精度のまま作業環境を改善することが可能です。
ただし、ミストコレクターには、以下3つの種類があるため、あなたの会社の工作機械に合ったミストコレクターを選ぶようにしましょう。
- フィルター式
- フィルターレス式
- 電気式
3つのミストコレクターについて詳しく知りたいお客様は以下のページをご覧下さい。
まとめ
今回は、オイルミストの影響について解説しました。
オイルミストは、人体・作業環境・地球環境に悪影響を与えます。
そこで、オイルミストの影響を受けないようにするためには、「ミストコレクター」の導入がおすすめです。
ミストコレクターを導入して、オイルミストの影響を未然に防ぐようにしましょう。
また、ミストコレクターには、今回紹介した3つの種類があるので、あなたの会社の工作機械に合ったものを選んでみてください。
赤松電機製作所が展開する『ONIKAZEミストコレクター』は、様々な条件を考慮し3種類のラインナップをご用意しています。
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